近年、社会全体でメンタルヘルスに対する関心が高まり、早期予防や多様な支援の必要性が強調されています。これに伴い、メタバースプラットフォームの一つであるVRChatを活用し対話型のグループワークがメンタルヘルス支援となり得るのではという気づきからイベントははじまりました。
「VRC悩み~ティング」というグループワークはいくつかの理論や技法を組み合わせ、悩みの共有から生まれる新しいメンタルヘルス支援の可能性を模索することを目的としています。
メタバース特有の匿名性とアバターを介した豊かな自己表現は、グループワークを通じて安心して悩みを共有できる心理的安全性を高め、参加者同士の共感や他者理解を促進すると考えます。これは、物理的・社会的制約を超えて人々が交流し、意見交換を行えるメタバースの利点を活かすことで、従来の対面型のアプローチと同様な効果をメタバースという新しい空間でも再現できることを示唆しています。
悩みとは誰かとの関係や自分の置かれた状況の中で「どうしたらいいのか」、「自分は何を大切にしたいのか」といったもやもや感から生まれるものと考えます。過去の失敗や後悔、今の不安、これから起こるかもしれないことなど様々に思考を行き来しながら、結局は「今」の心に重くのしかかってくるものです。
多くの場合、悩みを「直すべき問題」や「無くすべき現象」として扱い、解消方法が注目されがちですが、VRC悩み~ティングで大切にしたいことは「この悩みにはどんな意味があるのか」、「自分はこの悩みから何を学べるのか」といった深い問いに向き合うことです。グループワークを通して悩みを人に話し、聴いてもらうことで「スッキリする感覚」と「悩みからの本質的な問いかけ」を参加者の皆さんとじっくり考える時間を共有することができればと日々実践に取り組んでいます。
また悩みは、新しい自分を見つけるチャンスでもあります。悩みと向き合うことで自分の本当の価値観が見えてきたり、誰かに話すことで思いがけない支えや気づきを得られたりします。また、自分ひとりでは思いつかないアイデアやユーモアによって仲間とのつながりが強まることもあります。VRC悩み~ティングでは、悩みを消そうとするのではなく、「悩める自分」に気づき、その声を大切にしながら、他の参加者と安心して語り合い、“悩める人としての主体性”に気づいていただくためのサポートを行っています。悩みを単なる重荷ではなく、人生を豊かにする問いかけだと実感できる時間を皆さんと共有できれば幸いです。
このページはWepageで作成されています。今すぐ無料でホームページを作ってみませんか?
Wepageは、HTMLの知識がなくても、誰でも簡単にホームページを作成できます。詳しくはこちら